ハードコンタクトの長所・短所
ハードコンタクトは以前と比べると使用者が減ってるとはいえ、コンタクトレンズ使用者の2割くらいはハードだといわれています。使い捨てコンタクトの使用者が増える中、ハードの愛用者は相変わらずハードコンタクトを使い続けています。何故かハードへ「こだわり」たくなる魅力があるんですね。
ハードコンタクトは使い捨てコンタクトに比べると長所と短所がはっきりわかるコンタクトレンズです。
【長所は】
光学的に優れていてクリアーに鮮明に見える
軽い角膜乱視はほぼ矯正できる。
手入れが簡単でレンズの寿命が長い
レンズの表面に汚れが蓄積しないので衛生的
レンズに異常や目に障害があれば異物感が強いのですぐわかるから安全。
レンズの寿命が長いので破損したり紛失しなければコスト的には安い。
【短所は】
異物感が強く初めて使う場合、慣れるのに2週間から1ヶ月くらいかかる。
慣れる慣れないに個人差があり、敏感な人は慣れられない。5人に2人くらい。痛くてつけられない人もいる。
風の強い日につけて外出するとゴミが目に入るとすごく痛い。
レンズが黒目より二回りくらい小さくので、黒目を上で動くので白目へずれたりする。
レンズが小さくてよく動くので、落ちることがある。
1枚当たりの単価が高いので破損したり紛失するとコスト負担が大きい。
など、ソフトコンタクトである使い捨てコンタクトとは全く違う長所と短所があります。
傾向としてハードコンタクトは慣れるまでゴロゴロ異物感があったり、ずれたり落ちたりしたりとレンズの硬さと動きに起因する問題が多いのです。
ここでハードコンタクトを使いたいという人で、初めはゴロゴロしたり、痛かったり、違和感があったりしますが、これらの症状がなれられるか否なかがポイントです。
慣れられる方がこれから頑張るなら大丈夫です。でもこれらの症状に敏感すぎる方だときっと頑張ってもつらいだけで、いつになっても慣れないこともあります。これらの見極め方はハードコンタクトの適性のページに記載しましたので参考にしてください。
慣れられる方の場合これらの症状は使っていくうちに慣れて大丈夫になることが多いようです。どうしても慣れるまでは異物感に対して敏感なので涙がたくさん出るためにレンズが泳いでしまい余計に動きが大きくなってしまいます。
通常は慣れとともに涙が出る量が敷くなくなるので動きも小さくなります。
慣れるまで、特に初めの数日は外出やスポーツは控えてたほうが安心ですね。
外でコンタクトレンズを落とすと探すのが大変です。
慣れれば外出は当然ですがスポーツをしてもほとんど落ちたりずれたりすることもなくなります。
ただ、ハードコンタクトの場合ボクシングや空手など直接に顔面や目にタッチするようなスポーツには向きません。またラグビーやサッカーなど砂埃が舞い散るようなグランドでするスポーツも砂埃が目に入ると痛くてつらいですね。
ゴミやホコリが入るとすごく痛いのですがこんなに痛くて目は傷つかないか心配しますね。 でもほとんどごみやほこりが入ったくらいでは角膜は大丈夫です。角膜の表面の上皮という薄い膜の表面にミミズがはったような跡がつきます。これは本当に表面だけなので1時間もしないうちにもとに戻ります。